このブログは熊本の水前寺にある空手道場、光進会の代表が空手における心の持ち方や日々の稽古での気づきや出来事を思うままに書き綴るブログです。

今日は選手と指導者についてのお話です。
空手を始め格闘技で試合で勝つ為には、戦っている選手本人の実力や頑張りは勿論必要ですがそれと同じぐらいセコンドに入る指導者の的確な指示が必要になります。
高校野球で何度も甲子園に連れて来れる監督、勝利へ導ける監督を名監督と言うように試合を外から全体を見た時の的確な指示は選手を勝利へと導きます。
ですが、勘違いしてはいけないのは良き指導者も誰でもを勝たせることができるわけじゃなく、その試合に至るまでに選手の普段の練習や動きの癖、長所と短所を熟知して初めて試合でこの選手はこういう風に指示した方が良いということを明確に判断して指示します。
私は声が大きくよく通る為、よく選手の保護者様からうちの子がもうすぐ試合ですセコンドお願いしますと言われますが、例えばその子供を私が指導したことがなかったり一緒に稽古をする回数が少なかったりすると、その時の私の指示は、
頑張れ、下がるな、手数を出せ
などの抽象的なものになります。
逆に、毎日のように稽古に来ている子のセコンドの時には
左ボディから右ハイだったり
こつこつ膝出して左の蹴りを散らせ
など具体的な指示ができます。
これは、贔屓などではなくその子のことを熟知しているから成せることであり
また、選手が私の声を聞き指示通り動けるのもまた普段の稽古から私の言うことをしっかりと聞いて稽古で繰り返しやってるから言われた通りに体が動くのです。
試合での、選手と指導者のこの共に戦うということができるのは言わば選手と指導者の信頼の絆と言えるのではないかと私は思います。
結局、戦うのは選手ですがこの信頼の絆が深ければ深いほど試合で勝つ可能性はほんの少しですが上がると思っているので今日も私は子供達と絆を築くべく、共に稽古します。

今日の写真は、、、

なんかよくわかりませんが三人で入口向いて黙想していたのでこっそりパシャリ。

白帯の子が最近みんなの妹みたいになってますが、見かけによらずスーパー悪ゴロです(笑)

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